飲食店のキャンセルと損害賠償請求

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弁護士の佐藤です。

 

 

いよいよ本年も本日が最後となります。

 

 

いかに大掃除をせずに、大掃除をしたかのようにみせるためにはどうしたらよいかということばかり考えてしまうのですが、昨年末、事務員さんにもらった大掃除用のゴミ袋が、未だに、わたしの机の片隅にあるので、もはやどうしようもない状態というほかありません・・・。

 

 

で、本日のお題ですが、わたくしの友人には飲食店を経営されている方が多く、以前も相談があったのですが、この時期、忘年会などで、予約をされる方が多いと思います。しかし、予約をしたにもかかわらず、直前になってキャンセルがあった場合、店側としてはキャンセルした方に何らかの金銭請求はせきないかという問題です。

 

この点、法的に整理すると、お客さんがお店と予約をした場合、お店側はお客さんに料理を提供する、お客さんは代金を支払うという契約が成立します。

 

そして、お客さんがキャンセルをした場合、お客さんの債務、つまり、代金を支払う債務を履行しないことになるので、民法上、債務不履行となり、お店側は、お客さんに対し、損害賠償請求をすることが可能となるのです。

 

 

しかし、お店側として困難なものが、損害の内容です。

 

 

例えば、予約の際、コース料理を注文していたとしても、コース料金全額を請求できるとは限りません。

 

食材を仕入れ、それがキャンセルとなったとしても、別のお客さんに提供し、お代をもらえば、その分は損害といえないからです。

 

 

したがって、お店側としては、損害賠償請求ができるのですが、損害の立証が困難と言わざるを得ません。

 

そこで、その問題をクリアするのが、損害賠償額の予定というものです。お店側とお客さんとの間で、契約、つまり、予約の際に、仮にキャンセルになった場合、これくらいの費用を頂きます、という合意をかわしておくと、損害賠償額の予定となり、お店側は損害の立証なくして、決められた金銭を請求することができます。

 

 

以上が、飲食店のキャンセルに関する問題と解決方法でしたが、実際には、お店側も客商売で、請求したり、訴訟となると、お店の評判が悪くなる可能性をおそれ、実行に移すのは少ないのでしょうが。

 

 

というわけで、以上が今年最後のブログとなります。

 

今年一年も、多くの皆様に支えられて、無事年末を迎えることができました。

 

本当にありがとうございました。

 

来年も、少しでも皆様のお役にたてるよう、日々努力していきたいと思います。

 

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

皆様、よいお年を。

 

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