相続法改正~不特定物の遺贈~

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弁護士の佐藤です。

 

どうでもよい話しですが、GW中にキャップを反対にして被ったまま長時間外にいたところ、顔が真っ赤に日焼けしただけでなく、キャップを被っていた部分だけが、日焼けせず白いままとなっており、ものすごく間抜けな状態となっております。

 

 

間抜けな表情を突っ込んでいただければまだ救われるのですが・・・。

 

 

で、気を取り直し、本日も相続法改正についてのお話をしたいと思うのですが、本日も遺言についての改正点です。

 

本日はまず、現行法の条文を上げたいと思うのですが、民法998条は、

 

1 不特定物を遺贈の目的とした場合において、受遺者がこれにつき第三者から追奪を受けたときは、遺贈義務者は、これに対して、売主と同じく、担保の責任を負う。 2 不特定物を遺贈の目的とした場合において、物に瑕疵があったときは、遺贈義務者は、瑕疵のない物をもってこれに代えなければならない。

 

と規定があるように、遺言で、とある不特定物の財産(不特定物とは、取引当事者が単に種類、数量、品質等に着目し、その個性を問題としていないものをいいます)を遺言で、特定の相続人の贈与(遺贈)することができるのですが、上記のとおり、第三者からつい奪された場合や、物に瑕疵があった場合には、遺贈義務者は、担保責任を負ったり、瑕疵のない物を用意する義務がありました。

 

 

例えば、遺言で、日本酒100本を特定の相続人に贈与するという条項があった場合に、死亡時に、そのうち、30本が、腐敗していたような場合、遺贈義務者は、贈与をうける者に対して、腐敗していない日本酒を30本用意し、合計100本を必要があったのです。

 

 

しかし、これでは、遺贈義務者に過度の負担を与えるばかりか、今回の民法改正で、単純な贈与の場合、

 

 贈与者は、贈与の目的である物又は権利を、贈与の目的として特定した時の状態で引き渡し、又は移転することを約したものと推定する。

 

 

と改正されたこともあり、民法998条を改正して、

 

遺贈義務者は、遺贈の目的である物又は権利を、相続開始の時(その後に当該物又は権利について遺贈の目的として特定した場合にあっては、その特定した時)の状態で引き渡し、又は移転する義務を負う。ただし、遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときは、その意思に従う。

 

とされ、相続開始寺の状態で引き渡せばよいことになりました。

 

 

 

というわけで、本日は、不特定物の遺贈に関するお話でした。

 

 

今週もまだまだ気合いをいれてがんばります。

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