民法6~民法99条(顕名主義)~

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弁護士の佐藤です。

今日も寒く、はっきりしない天気ですね・・・。

本日は、民法に規定されている代理行為についてお話します。

代理とは、代理人が本人のために相手方に意思表示をなし、または、意思表示を受け、その法律効果が本人に帰属するという制度です。

因みに、代理にと類似する制度に、使者というものがあります。使者と代理は色々違いがあるのですが、例えば、意思決定者が誰かという点では、使者は本人であるのに対し、代理の場合は、代理人である等の点で違いがあります。

ところで、民法99条は、

  1. 代理人がその権限内において本人のためにすることを示してした意思表示は、本人に対して直接にその効力を生ずる。
  2. 前項の規定は、第三者が代理人に対してした意思表示について準用する。

と規定されています。代理行為の要件と効果を規定したものです。

代理行為が有効にするためには、まず、代理人による意思表示または、意思表示の受領が必要です。

そして、次に、顕名といって、代理意思の表示が必要です。

99条1項の「本人のためにする」という点がポイントで、「本人のためにする」とは、この代理意思のことで、本人に法律効果を帰属させる意思を意味し、本人の利益を図るということではありません。したがって、前にも話ましたが、単に代理権を濫用して私利を図ったとしても代理行為は有効に成立し、ただ、相手方が代理人のその背信的意図を知った等の事情があった場合には、民法93条但書が類推適用されるにすぎません。

 

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