民法5~民法94条(虚偽表示)~

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弁護士の佐藤です。

昨日からまた急に寒くなりましたね・・・。体調を崩しやすいので、みなさんも体調管理には気を付けてください。 

さて、本日も民法です。本日は民法94条です。

民法94条は、

  1. 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
  2. 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

と規定されています。いわゆる虚偽表示といわれる規定です。

これは、例えば、AさんがBさんと通じて真意でない意思表示をした場合、当然、真意ではないので、当事者間でこれに法的拘束力を与える必要はまったくありません。したがって、その意思表示は無効となるのですが(1項)、この意思表示を信じてしまった人は当然、保護する必要があります。そこで、信じたCさんには、無効を対抗できない、つまり、無効の主張ができないとした規定です。

2項に規定されている第三者とは、上記事例でいうCさんだけでなく、Cさんから物を譲り受けた転得者も含まれます。

つまり、上記事例で、Cさんが悪意、つまり、事情を知っていた場合でも、Cさんから物を譲り受けたDさんが、善意、つまり事情を知らなかった場合は、Dさんは保護されることになります。

では、Cさんが善意で、Dさんが悪意、つまり、AさんBさんの意思表示が虚偽であることを知っていた場合、Dさんはどうなるのでしょうか。この点、判例は、善意の第三者の下で権利は確定したことにし、それが承継され、転得者は保護されるとされています(大判昭和6年10月24日判決)。

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