民法40~民法405条(法定重利)~

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弁護士の佐藤です。

 

相変わらず暑い日が続きます。外にいるだけで、なんだか体力が奪われていく気がします。運動をあまりしないので、なるべく移動は歩いてしようとは思っているのですが、ついつい近場でも車移動になってしまいます・・・。

 

さて、前回は、法定利息についてお話しましたが、今回は法定重利についてです。

 

民法405条は、

利息の支払が一年分以上延滞した場合において、債権者が催告をしても、債務者がその利息を支払わないときは、債権者は、これを元本に組み入れることができる。

 

と規定しています。

 

重利とは、聞き慣れない言葉かもしれませんが、弁済期の到来した利息を元本に組み入れて、さらにこれに利息をつけることを言います。

 

民法405条は重利の特約がない場合にも、延滞した利息を元本に組み入れる権利を債権者に認めた規定です。

延滞利息の元本組入権は、約定利息が1年分以上延滞したこと、その支払を催告しても債務者が支払わないことの2要件を満たすことが必要です。このさいこくには、相当の猶予期間を付ける必要はありません。

 

法定重利は、延滞利息に対して、組入れの時から遅延利息を付けることを意味します。そこで、金銭債務不履行の場合は、遅滞の時から当然に遅延利息を請求できると規定する民法419条と抵触することになりますが、本条が優先適用されると考えられています。つまり、利息は当然には遅延利息を発生させません。

 

なお、判例上、重利の契約も、その利率が利息制限法所定の制限内であれば有効とされています。

 

また、有効な重利契約の結果、元本に組入れられた利息とこれに対する利息の合算額が、最初の元本額からすると制限利率を超える結果となっても仕方がないとされていますが、本条や利息制限法が1年単位によっていることを理由に、1年以内に組入れる特約は利息制限法による制限を受けます。

 

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