民法26~担保物権総論~

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弁護士の佐藤です。

さて、前回までは、地役権等についてお話してきましたが、本日からしばらく担保物権についてお話していきます。

本日は初回なので、総論的に概要をお話します。

担保物権は、大きくわけて、法律の定めにより当然発生し、特定の債権を保護することを目的とする法定担保物権と、当事者の契約によって成立する約定担保物権に分けられます。

法定担保物権には、留置権や先取特権が、約定担保物権には、質権、抵当権があります。

次に、目的物の占有を奪って設定者に心理的圧迫を加えて弁済を促す効力(留置的効力)を有するものと、目的物の使用収益権を奪わずに、目的物の有する交換価値から優先的に弁済を受ける効力(優先弁済的効力)を有するものがあります。

担保物権の通有性としては、大きく3つあります。

まずは、付従性です。担保物権は債権の担保を目的としている権利であることから、債権が発生しなければ発生することなく、債権が消滅すれば消滅することになります。

次に、不可分性というものがあります。担保部権は被担保債権全部の弁済があるまで、目的物の全部の上に効力を及ぼすのです(民法296条、305条、350条等参照)。

さらに、物上代位性というものがあります。これは、担保物権の目的物が滅失毀損して保険金や損害賠償請求健などに変じた場合には、担保物権はその保険金や損害賠償請求県などの上に効力を及ぼすのです(民法304条、350条等参照。

担保物権には、上記のような特色がありますが、次回以降、各担保物権について、もう少し詳しく見ていこうと思います。

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