民法21~民法258条(共有物の分割)~

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弁護士の佐藤です。

台風一過で、本日はかなり暑くなりそうですね。

さて、本日も共有物に関するお話です。以前、どこかでお話したと思いますが、今回は共有物の分割についてです。

まず、民法256条は、

  1. 各共有者は、いつでも共有物の分割を請求することができる。ただし、五年を超えない期間内は分割をしない旨の契約をすることを妨げない。
  2. 前項ただし書の契約は、更新することができる。ただし、その期間は、更新の時から五年を超えることができない。

と規定しまいます。

これは、個人主義的立場から、分割請求の自由と契約による制限を認めたものです。

そして、民法258条は、

  1. 共有物の分割について共有者間に協議が調わないときは、その分割を裁判所に請求することができる。
  2. 前項の場合において、共有物の現物を分割することができないとき、又は分割によってその価格を著しく減少させるおそれがあるときは、裁判所は、その競売を命ずることができる。

と規定しています、

つまり、共有者間で分割の協議が調わないとき、共有者の一人は他の全員を相手方として裁判所に共有物の分割を請求できるとしました、

なお、裁判所は、現物分割(土地などを持分におうじて分筆することなど)の際の調整としての価格賠償のみならず、共有物が共有者のうち特定の者に取得させるのが相当と認められ、かつ、他の共有者のその持分の価格を取得させても共有者間の実質的公平を害しないと認められる特段の事情があるときは、全面的価格賠償の方法による分割をすることもできるとしています(最高裁平成8年10月31日判決参照)。

 

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