民法17~相隣関係②~

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弁護士の佐藤です。

早いもので、4月ももう終わりですね。

さて、本日も前回に続き相隣関係に関する条文を見ていこうかと思います。

まず、おもしろい規定として民法233条があります。

民法233条は、

  1. 隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。
  2. 隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる。

と規定しています。

つまり、隣地の竹木の枝が境界線を越えているときは、勝手に伐採することはできず、その請求をすることができるに過ぎないのに対し、隣地の竹木の根っこが境界線を越えて出てきてしまっている場合には、境界線を越えて根っこが出てきてしまっている土地の所有者は、請求することなく、自ら伐採できるという規定です。

両者に違いがでているのは、なんでか正直わかりません・・・。根っこを伐採して木が枯れたらどうなるのでしょか・・・。

次に、こんな規定もあります。

民法234条は、

建物を築造するには、境界線から五十センチメートル以上の距離を保たなければならない。

前項の規定に違反して建築をしようとする者があるときは、隣地の所有者は、その建築を中止させ、又は変更させることができる。ただし、建築に着手した時から一年を経過し、又はその建物が完成した後は、損害賠償の請求のみをすることができる。

と規定しています。

ところで、建築基準法65条は、

防火地域又は準防火地域内にある建築物で、外壁が耐火構造のものについては、その外壁を隣地境界線に接して設けることができる。

この両者の規定ですが、判例では、建築基準法65条は、民法234条1項の特則であり、相隣者の同意や接境建築の慣習(民法236条)がなくても、234条1項を排除して、私法上接境建築を許す趣旨であるとしています(最高裁平成元年9月19日判決参照)。

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