民法改正~請負の報酬~

IMG_3057 (002)

弁護士の佐藤です。

 

今週もあっという間の金曜日です。

 

確定申告の締切も近くなってきました・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

さてさて、本日も民法改正のお話をしていきたいと思うのですが、本日からは請負に関する改正点についてお話します。

 

 

そもそも、請負とは、請負人が仕事を完成することを約し、注文者が完成した仕事の結果に報酬を支払うことを約する契約で、建物の建築がこれにあたります。

 

そして、現行法の民法632条には、

 

請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

 

 

と規定されているように、請負の報酬は完成した仕事の結果に支払われるものとされており、途中で契約が解除された場合などについては、特に法律上の規定はありませんでした。

 

 

この点、判例は、請負契約が途中で解除された事案においても、注文者が利益を得られる場合には、中途の結果についても、利益の割合に応じた報酬の請求は可能と判断しており、中途の結果について報酬が請求され、紛争に発展することも少なくないことから、明確なルールが必要との指摘がなされておりました。

 

 

そこで、今回の改正によって、①仕事を完成することができなくなった場合、または、②請負が仕事の完成前に解除された場合において、中途の結果のうち可分な部分によって注文者が利益を受けるときは、請負人は、その利益の割合に応じて報酬の請求をすることが可能であることが明文化されることとなりました。

 

なお、同時に、仕事を完成することができなかったことについて、注文者に帰責事由がある場合には、請負人は報酬の全額を請求することが可能との条文も設けられております。

 

 

というわけで、本日は請負についての改正点をお話しました。

 

 

ここ数日、雨が降ったり、晴れたり、落ち着かない天候が続いておりますので、お出かけの際は気を付けて、よい週末をお過ごしください。

ページの先頭へ