検察審査会

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弁護士の佐藤です。

 

本日は、夕方から静岡県弁護士会の臨時総会というものがありまして、諸々報告だったり、決議をしたりするのですが、まあ、たいしたことはこれまでもしていないのですが、これが終わると、支部執行部の仕事の終わりが見えてきたような気がします。

 

 

ところで、昨日は、所属している委員会の関係で、検察審査会事務局との会議がありまして、大変有意義な時間を過ごせました。

 

 

そこで、あまり聞いたことのない言葉だとは思うのですが、本日は検察審査会の制度について簡単にお話をしたいと思います。

 

 

そもそも、検察審査会制度は、検察官は、警察から事件の送致を受けると、最終的に起訴するかどうか等を決めるのですが、不起訴処分、つまり、裁判にかけないという判断をした場合に、そのよしあしを、選挙権を有する国民の中から、「くじ」で選ばれた11人の検察審査委員が審査をする制度です。

 

 

では、そのよしあしを決める入り口である申立ては誰がするのかというと、審査の申立ては誰でもできるわけではなく、その犯罪の被害者や告訴告発をした人などに限られております。

 

 

次ぎに、検察審査員はどうやって選ばれるかというと、各市町村の選挙管理委員会が、選挙人名簿に登録された方の中から年1回割り当てられた人数について、検察審査員候補者となる方々をくじで選びます。

 

そして、その選ばれた方々の名簿から、各検察審査会事務局において任期ごとの検察審査会候補者名簿を作成し、名簿に記載された方々にその旨の通知を出します。

 

そして、名簿に記載された方々には、任期開始の約1ヶ月前までに質問票を送付し、その回答などに基づいて資格審査を行い、一定の職業に就いている人などを候補者から除いた上で、くじで検察審査員を選ぶわけです。

 

また、検察審査員が審査を途中で欠席するなどの不在の場合に備えて、同時に補充員も選んでおきます。

 

 

この手順は、裁判員裁判の裁判員選任手続に似ており、みなさまにも突然通知が届くかもしれません。

 

 

 

そして、実際、審査の申立てがあると、審査会議が開かれ、検察庁から取り寄せられた捜査記録を調べたり、場合によっては検察官の意見聴取、申立人らの尋問などを行い、最終的な判断を行います。

 

最終的な判断ですが、3つあり、①起訴相当、②不起訴不当、③不起訴相当のいずれかで議決され、その結果を申立人などに通知します。

 

 

そして、起訴相当の議決に対し、検察官が改めて不起訴処分をした場合には、検察審査会は、再度の審査を行うことになります。

 

その結果、起訴すべきであるとの議決をすると、その議決には強制力をもち、裁判所から指定した弁護士が検察官に代わって公訴を提起することになります。

 

 

ちょっと前になりますが、起訴議決の例として、小沢一郎さんの「陸山会事件」などがあります。

 

 

因みに、この検察審査会での弁護士の役割としては、さきほど述べた起訴議決による検察官に代わる公訴提起や、検察審査会の審査で、審査委員が一般市民であることから、審査補助員として、審査に加わり、法律上の問題点などについて助言をしたりします。

 

 

まあ、事件としては少ないし、私自身経験したことはありませんが、制度としては当然重要な制度ですし、一般の方々も参加する数少ない司法制度なので、是非、皆様にも、その制度概要を知ってもらいたいところです。

 

 

というわけで、今週もまだまだありますが、気合いをいれてがんばります。

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