時効債権の請求

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弁護士の佐藤です。

 

毎度ですが、あっという間の金曜日です。

 

来週は、水曜が祝日であったり、出張があったりと、さらにあっという間に過ぎ去っていきそうです。年度末で何かとバタバタしておりますが、気を引き締めてやっていこうと思います。

 

 

ところで、昨日、静岡新聞のニュースで、

 

「金融機関などから不良債権を大量に買い取る債権管理回収業者(サービサー)が、借金を取り立てる権利のある期間を経過した古い債権『時効債権』を安値で買い取り、債務者に対し訴訟や督促によって支払いを請求する事案が静岡県内でも多発している。債務者が主張すれば時効が適用されるが、法律や裁判手続きが分からないと、支払ってしまうケースがあるという。」

 

との報道が。

 

 

これは、わたしのところにも、最近、こういった相談が何件かあり、感じていたところです。

時効の援用をしない限り、債務が消滅しているわけではないので、古い債権を買い取り、その債権を請求すること自体は違法というわけではありません。

 

しかし、多くの一般市民の方は、時効制度の詳しい知識はないため、裁判所から督促などが来ると、放っておいたり、時効を援用せず、支払を分割にしてほしいなどということで、時効援用の利益を放棄したとみなされることとなり、支払義務が生じてしまうことも十分考えられます。

 

悪質とまではいえないのかもしれませんが、一般市民の無知に便乗した行為であり、専門家としては、時効制度を広く理解してもらうよう、伝えていかなければなりません。

 

したがって、架空請求ならまだしも、裁判所からの通知で、身に覚えがない、または、長期間請求がなかったのに、通知がきたといった場合には、是非、裁判所に行く前に、専門家に相談するようにしてください。

 

 

それでは、みなさま、よい週末を。

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