慰謝料~内縁関係の破棄②~

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弁護士の佐藤です。

 

今週もはじまっております。

 

で、6月突入ですね。

 

今年の夏も猛暑になるのでしょうか。

 

 

で、本日も慰謝料に関する判例をご紹介していきたいと思うのですが、本日も、前回に続き、内縁関係の破棄に関する慰謝料についてお話します。

 

 

事案は、妻子のある男性(被告)と交際し、被告の子を出産した未婚の女性である原告が、被告に対し、内縁関係を不当に破棄したことを理由に、慰謝料を請求したというもので、京都地判平成4年10月27日判決は、

 

 

「被告は、妻子があるにもかかわらず、当時一九歳で未婚の原告に対し、妻とは別れると言いながら交際を重の、妊娠させた上、一旦は原告と内縁生活に入り、子を出産させたが、その出産直後に、一方的に別れたものであって、原告及び五郎の今後の生活等も考えると、被告が原告に与えた精神的苦痛は大きいものがある。」

 

としながらも、原告の減額事由として、

 

「他方、原告は、被告に妻子があるのを知りながら同人と交際したものであって、被告の離婚する旨の言葉を信じていたとはいえ、このような結果になったことについて、原告にも幾分か責任があることは否定できない。」

 

とし、最終的に、  

 

「これらの事情のほか、原告の年齢、両名の内縁生活の期間等を総合して判畊すると、原告の精神的損害に対する慰謝料として、三〇〇万円の損害賠償を認めるのが相当である。」

 

 

としました。

 

 

ここで注意を要するのは、この手の事案では、最高裁判決があり、

 

「妻ある男性との情交関係、内縁関係は、原則として、善良の風俗に反するものとして保護の対象とはならず、男性側の違法性が著しく大きいと評価できる特殊、例外的な場合に限り、男性に対して慰藉料請求が許されるものとされている」

 

として、原則的には認められず、男性側の違法性が著しい場合に慰謝料を認めており、本件も上記最高裁にならった結果といえます。

 

 

というわけで、本日も内縁関係解消に関する慰謝料のお話でございました。

 

 

今週も気合いを入れてがんばります。

 

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