弁護士雑感

018

弁護士の佐藤です。

昨日、「秘密の隠れ家」をコンセプトにしたバーの店舗情報がグルメ情報サイト「食べログ」に掲載され、削除要請にも応じなかったのは不当だとして、バーを経営する大阪市内の会社がサイト運営会社「カカクコム」に掲載情報の削除と330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決があり、大阪地裁は「違法性は認められない」として原告側の請求を棄却しました。

判決理由で「掲載後に想定しないような客の訪問があった」と認めながらも、原告側が自らホームページで店名、所在地、電話番号、店内写真などを公開していると指摘し、公開情報であれば掲載するという方針から削除要請に応じなかったカカクコム側の対応について、「悪質とはいえず、違法と評価することもできない」としています。

判決によると、バーは平成22年6月に開業し、看板はなく、オートロック式の鉄扉を店員に解錠してもらい入店するシステムで、常連客や紹介客をメーンに営業していました。バーは客に口コミを投稿しないよう呼びかけていたが、客とみられる人が24年11月に店内写真や入店方法の感想を食べログに投稿し、バー側は削除を求めましたが、カカクコムは「表現の自由の範囲内だ」として応じなかったため、提訴に至ったという経緯です。

正直、疑問に思う判決ですね。表現の自由といっても、お客さんの投稿だし、お店にはいくらホームページで所在地などを公開していたとしても、公開するところと公開しないところは明確に分けていたと思います。そういった、お店の営業権は侵害されているように思い、損害賠償請求は認めなくても、削除請求は認容されてもよかったように思います。

今後どうなるかわかりませんが、最高裁の判断をみてみたいですね。

 

ページの先頭へ