弁護士雑感

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弁護士の佐藤です。

弁護士以外の方とお話をすると、刑事事件について、罪を認めているどうしようもない人はどうやって弁護するのかというようなことを聞かれます。

前回の弁護士雑感でお話しましたが、刑事事件は、自白事件(被告人が罪を認めている事件)と否認事件(被告人が罪を認めていない事件)に別れますが、ほとんどの刑事事件は、前者の自白事件です。どうしようもないかはおいといて、刑事事件のほとんどは、罪を認めている人の弁護活動をします。

ではなにをするかと言いますと、情状弁護といって、事件を起こしてしまった背景にどんな事情があったのか、これまでの被告人はどういう生活を送ってきたのか、再犯を防止するために何をすべきかというようなことを立証するのです。

犯罪者といっても、事件を起こす前までは、普通に生活をしていた人です。どうしようもないように思える事件でも、被告人ととことん話をすると、必ず、被告人のよいところが見えてきます。信じられないかもしれませんが、それは必ず見つかります。

その作業は、簡単ではありませんが、被告人以外の見方は、親族以外、弁護人しかいません。したがって、被告人とちゃんと向き合い、情状弁護の方法を探る作業が弁護人の使命と私は思っています。

前にも話しましたが、私にとって、弁護したことで、その人が犯罪行為と縁を切ってもらうきっかけになることほどうれしいことはありませんし、今後もそれを目指して頑張って行きたいと思っています。

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