弁護士雑感

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弁護士の佐藤です。

年度末ですね。 

昨日は、平成27年3月27日にでた、友人の弁護士と私が担当した事件の判決の記者レクをやってきました。

報道されているレベルでしかお話できませんが、この事件は、静岡市葵区の県道で平成24年年、オートバイに乗っていた男性が死亡した交通事故は、同区の障害者支援施設の男性入所者が道路に立っていたのを避けようとしたのが原因として、男性の遺族が指定管理者と男性入所者に約5300万円の損害賠償を求めたものです。この判決で、静岡地裁は27日、指定管理者に対して約2860万円の支払いを命じました。

判決では、男性入所者は重度の知的障害で責任能力はないとし、代理監督義務者に当たる指定管理者が責任を負うと判断しました。その理由は、職員数が大幅に減少する夕刻の時間帯以降、正門を閉じるなどして男性入所者が敷地外に出ないようにしていれば「事故を回避できた可能性がある」として、協会が監督義務を尽くしていなかったと認めたからです。

提訴してから約2年、ようやく一つの区切りがつきました。

このような事例は全国的に見ても稀で、指定管理者の責任を認めたこの判決は、非常に評価できるものです。障害者施設に限らず、介護施設などの事故にも影響する意義のある判決だと思います。

この裁判の中で、そういった施設に対して、偏見も差別もなく、閉鎖的施設にしてほしいという思いはまったくありません。個々の状況に応じた適切な体制をとるべきだという思いだけです。

前述のとおり、障害者施設に限らず、介護施設などの事故防止のためにも、本判決が良い意味で影響するようになればと願っております。

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