地裁と簡裁

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弁護士の佐藤です。

 

週の中日です。

 

なんだかはっきりしない天気ですね。

 

昨日は、わたしの司法修習時代の友人が、都知事選に立候補して、当選してしまうというわけのわからない夢をみまして、少々精神が疲れているのかと危惧しております・・・。

 

で、本日は、午前中、簡易裁判所で民事裁判、午後はおなじみ日本クレジットカウンセリング協会の相談担当日、その後、接見、打ち合わせなどなどでござんす。

 

 

ところで、先ほど、簡易裁判所で民事裁判と言いましたが、地方裁判所と簡易裁判所の違いを知らない方がたまにいらっしゃるので、簡単に説明を。

 

基本的な違いは、請求する額で異なります。正確には訴訟物の価額といいますが、例えば、貸金債権を持っていて、お金がかえってこないから裁判をするという場合、請求する金額が140万円を超えているのであれば地方裁判所、そうでなければ、簡易裁判所ということになります。

 

次に、裁判のやり方ですが、書面の作成や、証拠の出し方など、地方裁判所と簡易裁判所で、そのやり方が異なるということは基本的にありません。

 

もっとも、出頭という意味では、擬制陳述という手続で大きく異なります。

 

通常、民事裁判では、訴状、答弁書、準備書面というものを出し合って、裁判を進めていくのですが、期日前に書面を提出しても、提出扱いになるのは、裁判期日に出頭して陳述するということを話さなければいけません。

 

ただし、当事者が出頭しなくても、陳述した扱いにしてもらうことを擬制陳述といい、簡易裁判所の民事事件では、基本的にこの擬制陳述ができる回数に制限はありません。これに対し、地方裁判所の民事事件では、この擬制陳述は、最初の1回目でしか利用することができないのです。

 

もっとも、以前、浜松の簡易裁判所での民事事件で擬制陳述を利用しまくっていたところ、裁判官と直接話をしないため、裁判官の心証がわからないという不安がありました。なので、やはりなるべく出頭して、裁判官や相手方の弁護士と顔を合わせながら進めていくのが理想は理想ですね。

 

次に、弁護士業務に関わるところでは、簡易裁判所の案件では、裁判官が許可すれば、誰でも代理人になることができますが(実際、今係属している簡裁案件の相手方は、相手方の姉が代理している)、地裁案件では、弁護士のほか、会社の支配人など限られた人しか代理人になることができません。

 

まあ、ほかにも、和解の仕方や尋問の手続では細かいところで異なるところはあります。

 

過払事件が多かった時代は、簡裁事件は非常に多く、簡易裁判所に行く機会もありましたが、過払事件が減るにつれ簡裁に行く機会も減った気がします。ただ、交通事故で弁護士特約というものが浸透してきた今、経済的負担をかけずに訴訟ができるので、交通事故、特に物損での簡裁事件はものすごく増えた気がしますね。

 

下手したら、請求金額より、弁護士費用の方が高いのもあったりして、少々複雑な思いになりますが。

 

最後に、静岡だけなのかどうか知りませんが、簡裁事件は、期日に出頭しても非常にまたされることが多いです。同じ時刻に、何件もいれているので待たされるのですが、もう少し、時間をずらすなどの工夫をしてくれると助かるところです。

 

 

とういうわけで、少々長くなりましたが、今週も折り返し、体調に気をつけて乗り切りましょう!

 

 

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