名誉毀損東京地裁判決

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弁護士の佐藤です。

 

木曜日です。

 

ゴールデンウィークが刻一刻と近づいてまいりました。

 

が、今週は、ヘビーな裁判続きで、明日も沼津支部で裁判、富士支部で調停と、まだまだ気が抜けません。

しかも、5月の連休明けから、尋問ラッシュでございまして、毎度のことながら、その準備が大変で大変で・・・。毎回思うのですが、尋問期日って、なぜか、集中して決まってしまうのですよね・・・。

 

 

 

ところで、昨日でしたか、TOKIOの山口さんが、強制わいせつで書類送検されるという、驚きのニュースが。

 

事案を聞くと、相手は未成年者だし、とても許されることではないのですが、ほとんどテレビをみないわたくしの中で、唯一好きだった番組が鉄腕ダッシュだったので、本当に残念です。

 

無期限の謹慎ということで、今後どうなるかわかりませんが、叩くだけ叩きまくるというマスコミの姿勢はどうなのかと思うし、芸能界をやめるとかではなく、どん底までおちて、またはいあがってくる姿を見せるのというのも、有名人の使命といえるのではないかと思っています。

 

 

で、また、話かわって、先日高須クリニックの名誉毀損による損害賠償請求事件の判決があり、棄却となったとのニュースが。

 

判決の全文を読んでいるわけではありませんが、名誉毀損が成立するためには、「不特定または多数人が認識できる状況下で、人の社会的評価を低下させるに足りる具体的事実を告げて、人の社会的評価を低下させる危険を生じさせること」が必要であるところ、今回の「陳腐」という表現が社会的評価を低下させるかというと、やはり疑問があるし、国会議員の発言も、病院に対するものではなく、CMに対する発言であり、その点からも、病院の社会的評価を低下させたと認定するのは無理があり、妥当な判決ではないかと思います。

 

ただ、争点の一つになると思われた、憲法51条との関係は何ら触れていないとのこと。

 

憲法51条は、「両議院の議員は、議院で行つた演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない。」と規定し、判例では、国家賠償がみとめられるためには、「当該国会議員が、その職務とはかかわりなく違法又は不当な目的をもって事実を摘示し、あるいは、虚偽であることを知りながらあえてその事実を摘示するなど、国会議員がその付与された権限の趣旨に明らかに背いてこれを行使したものと認め得るような特別の事情があること」が必要とされていました。

 

まあ、上記要件からも、今回の国会議員の発言が例外事由にあたるとは思えないので、そのからみでも棄却になったものと思われます。

 

 

とはいえ、違法ではないにしても、国会議員の発言は軽率だと思うし、しかも、予め、発言内容は、精査検討しているはずなので、もっと気を付けてもらいたいですね。

 

 

では、ゴールデンウィークまであとちょっと。

 

体調管理にはくれぐれもお気を付けを。

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