労災に関する判決

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弁護士の佐藤です。

 

今週もお暑くはじまりました。

 

自宅から事務所に向かうまで、特に車に乗り込んだ際、暑すぎて思考が止まります。なので、自分自身のエンジンをかけるまで少々時間がかかる・・・。

 

夏は好きなはずなのですが、年齢とともに暑さによるバテがくるのでしょうか。

 

 

で、昨日は参議院選挙でございました。

 

結果は、まあ、予想通りというところでしょうか。

 

弁護士は、仕事では、政治的に中立の姿勢であるべきと考えているので自分の主義主張は言いませんが、民主党時代に招いた政治不信というものが予想以上に大きく、アベノミクスが不評なのに、野党が人気ないのは、自民以外にまかせたいと思う政党がないというような意見が多いからと、勝手に思っております。

 

なので、2大政党で、よい緊張関係にあるのが理想だと思うのですが、そうでなくなりつつある現状に思いっきり心配をしております。

 

 

本日は、午前中、久々の公証役場、破産の免責審尋、打ち合わせがつまり、午後は比較的あけておいたのですが、こういう日に電話がじゃんじゃんかかってくるという、まあ、普段通りの仕事の流れです。

 

ところで、先日、また、最高裁で判決がでました。

 

事案は、会社の歓送迎会から残業に戻る途中、交通事故で男性が死亡した場合、労働災害と認められるかというものです。 

 

一審・東京地裁は「参加は本人の意思」などとして妻の訴えを退け、二審・東京高裁も支持していました。

 

しかし、上告審判決で、最高裁第二小法廷は7月8日、「労災に当たる」との判断を示したのです。

 

判決によると男性は2010年12月、居酒屋で開かれた研修生の歓送迎会に参加。飲酒はせず、残業に戻る前に研修生を車で住居に送り届ける途中、大型トラックと衝突して死亡したというものです。

男性の妻は労災保険法に基づく遺族補償給付などを申請したのですが、国が「死亡は業務と関連しない」として支給しなかったため、処分の取り消しを求めたというものです。 最高裁は、男性が一度は断ったが上司に促されて歓送迎会に参加したことや、会費が会社の経費で支払われたこと、送迎には社有車が使われたことなどから、会が「事業活動に密接に関連していた」と認定。「男性は会に参加しないわけにはいかない状況に置かれ、事故の際も会社の支配下にあった」と判断したのです。

 

本来の業務外での労災認定では、上記のとおり、その行動が、会社の支配下にあったか否かという基準が用いられます。

 

判決全文を読んでいるわけではないのでいい加減なことはいえませんが、上記事実認定のとりだとすると、極めて妥当な判決で、むしろ、労災と認めなかった地裁、高裁の判断が疑問でなりません。

 

おそらく、形式面にこだわった故の判決ではないかと思いますが、たまに判決を読んでいて思いますが、どうも判決というのは形式面ばかりを重視し、内情を理解しようとしないと思ってしまうことが多々あります。

 

今回の判決でいうなら、飲み会の参加は自由という点も、形式的にはそうなのでしょうが、事実上不参加が許されないという内情を理解しようとしていない。

 

 

最高裁もたまにはよい判決をだしたといいたいですが、まあ、当たり前ですよね、この判断は。

 

まあ、裁判所の不満ばかり言っていても仕方ないので、私もしっかりと仕事をしていきたいと思います。

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