刑事事件5~自白について~

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弁護士の佐藤です。

本日も刑事事件についてですが、今回は自白についてお話します。

自白とは、取り調べなどにおいて、逮捕勾留された被疑者が、自己の被疑事実を認める供述をすることです。

自己の罪を認めるのであるから、捜査機関からしたら、こんなにありがたいことはありません。しかし、現実問題として、この自白が冤罪事件を生む一つの原因となっています。

つまり、捜査機関は、被疑者から自白を得たいがために、違法不当な取り調べをし、自白を強要するのです。

普通の人からみたら、やってもいないのに、やったというのはおかしいから、一度自白して、その後撤回するといった心理を理解することは難しいかもしれません。

しかし、だれも味方がいない孤立した被疑者が、一日10時間以上拷問のような取り調べを受け、それが毎日続くという状態を想像してください。認めれば楽になれるのだろうかという、ある意味精神的に異常な状態に追い込まれれば、やってもいないことをやったと言ってしますケースがあるのです。

以前から日本では、自白が重要な証拠であり、逮捕・勾留時における取り調べでも自白獲得を至上命題とする「自白偏重」の風潮がありました。1966年に発生した袴田事件では、容疑者とされた袴田巌さんは、捜査機関から1日平均12時間、長い日には16時間を超えるような厳しい取調べを受けて、犯行を自白させられました。現在でも、自白偏重の風潮は完全になくなったとは言えず、警察や検察などの捜査機関の取り調べでは、自白を得るために高圧的で強引な取り調べが行われ易くなっています。

虚偽の自白をさせられてしまった場合、争わない限り、自白はたとえ内容が嘘であろうと裁判で被告人の有罪・量刑(刑の重さ)を決める重要な証拠として採用されてしまいます。その結果、冤罪が生じることになるのです。

弁護人と役割としては、できるだけ早い段階で弁護人となり、できるだけ接見にいき、取り調べでの注意を話すとともに、孤独な被疑者の精神的なサポートをすることだと思います。

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