再審請求中の死刑執行

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弁護士の佐藤です。

 

 

昨日は、立ち上げた勉強会の勉強会兼忘年会の日で、税理士の先生から、非常に勉強になるお話を伺うことができました。他業種の方々との勉強会なので、本当に自分は知らないことだらけであることを痛感させられます。

 

こういった勉強会は、大事にしなければいけません。

 

 

ところで、本日、法務省が、確定死刑囚2人の死刑を執行したとのころで、いずれも再審請求中であり、一人は、犯行時少年だったとのこと。

 

 

死刑制度の存在自体に問題があると思っておりますが、再審請求中の死刑執行については、多くの弁護士会で、抗議の会長声明がだされており、静岡県弁護士会でも、再審請求中の平成29年7月13日の死刑執行に対し、

 

「以上の現実が存在しながら、金田勝年前法務大臣が、誤判冤罪を主張して再審を請求している者に対して死刑を執行したことに、当会は強く抗議する。国はこれに対して、『再審請求権の濫用を許さない』、という趣旨の弁明を行っている。しかし、いずれの再審請求が正当なもので、いずれの再審請求が濫用にあたるのか、その判断をするのは、一方当事者である法務省でないことは当然である。この様な運用を許せば、事実上再審を請求する権利を奪うことになり、その結果,誤判冤罪が是正される可能性が奪われることになる。そして、いかに冤罪の疑いが濃厚な事件であっても、冤罪被害者本人の死刑が執行されてしまえば、死刑執行の既成事実はそこに後戻りを許さない壁となって立ちふさがる。失われた命は返ってこないばかりか、誤った裁判を正す機会も永遠に失われかねない。我々は、その様な将来への危険な布石となる今回の死刑執行を許してはならない。よって、当会は、今回の死刑執行に強く抗議すると共に、政府に対して、2度と再審請求者に対する死刑を執行しないよう強く求める。」

 

 

という声明を出していたばかりであり、こういう政府の対応には、非常に憤りを感じます。

 

 

いまだ、世論は、死刑制度の存在に賛成する方が多数派のようだし、再審請求中の死刑執行の是非というのは、もしかしたら、あまり関心がないところかもしれません。

 

どうすれば、国民がもっと関心を寄せ、議論が深まるか、正直、私自身もわかっていないところです。

 

裁判員裁判がはじまって、裁判員裁判での死刑判決が何件もでるようになって、少しは、国民に死刑の存在の重さというのを考えるきっかけにはなっているのかもしれませんが、私達、弁護士も、もっと議論が深まるよう、アピールしていかなければいかないと思っております。

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