先日のラーメン2

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弁護士の佐藤です。

 

風邪気味なのか、夏バテなのかわかりませんが、少々体が重い・・・。

 

とはいえ、休んでいる場合でもないので本日も気張っていきます。

 

本日は、午前中、破産事件がらみの不動産売買の決算の立ち合い、午後はおなじみの法テラス静岡での扶助審査と打ち合わせなどなどです。

 

そういえば、先週の土曜は、被疑者国選、当番弁護の待機日でしたが、奇跡的にゼロ件。

 

ありがたや~でしたが、来週判決がひとつあるだけで、それがおわると刑事事件ゼロ。

 

常に1,2件あるとメリハリがあっていいし、感覚の問題もあるので、ないとないでなんとなく寂しいものです。

 

で、本日も憲法に関するお話を。

 

本日は肖像権とよばれるものに関してです。

京都府学連事件といい、最高裁が具体的権利性を認めた数少ない事件の一つです。

この事案は、昭和37年当時、とある大学法の学生だった被告人が、京都府学連主催のデモ行進に参加、先頭集団である同大学学生集団先頭列外にて行進していたところ、デモ許可条件等を詳しく知らなかった被告人の誘導のさい、機動隊ともみ合いになり、その際の行進隊列が京都府公安委員会が付した許可条件及び警察署長が道交法に基づいた条件に違反するものでした。そこで、現場にいた巡査がこの状況を現認、許可条件違反の事実ありと判断し、歩道上から被告人の属する先頭集団の行進状況を撮影したのです。

この巡査の行為により被告人と巡査がもみ合いになり、被告人は巡査に暴行を加え、全治一週間の傷害及び公務執行妨害罪で起訴されたというものです。

この裁判の争点は、巡査の写真撮影が許されるのかどうかというものでした。

 

この点、昭和44年12月24日最高裁判決は、「憲法一三条は、『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』と規定しているのであつて、これは、国民の私生活上の自由が、警察権等の国家権力の行使に対しても保護されるべきことを規定しているものということができる。そして、個人の私生活上の自由の一つとして、何人も、その承諾なしに、みだりにその容ぼう・姿態(以下「容ぼう等」という。)を撮影されない自由を有するものというべきである。」

 

とし、

 さらに、「これを肖像権と称するかどうかは別として、少なくとも、警察官が、正当な理由もないのに、個人の容ぼう等を撮影することは、憲法一三条の趣旨に反し、許されないものといわなければならない。しかしながら、個人の有する右自由も、国家権力の行使から無制限に保護されるわけでなく、公共の福祉のため必要のある場合には相当の制限を受けることは同条の規定に照らして明らかである。そして、犯罪を捜査することは、公共の福祉のため警察に与えられた国家作用の一つであり、警察にはこれを遂行すべき責務があるのであるから(警察法二条一項参照)、警察官が犯罪捜査の必要上写真を撮影する際、その対象の中に犯人のみならず第三者である個人の容ぼう等が含まれても、これが許容される場合がありうるものといわなければならない。」

 

としたうえで、その判断基準として

「そこで、その許容される限度について考察すると、身体の拘束を受けている被疑者の写真撮影を規定した刑訴法二一八条二項のような場合のほか、次のような場合には、撮影される本人の同意がなく、また裁判官の令状がなくても、警察官による個人の容ぼう等の撮影が許容されるものと解すべきである。すなわち、現に犯罪が行なわれもしくは行なわれたのち間がないと認められる場合であつて、しかも証拠保全の必要性および緊急性があり、かつその撮影が一般的に許容される限度をこえない相当な方法をもつて行なわれるときである。このような場合に行なわれる警察官による写真撮影は、その対象の中に、犯人の容ぼう等のほか、犯人の身辺または被写体とされた物件の近くにいたためこれを除外できない状況にある第三者である個人の容ぼう等を含むことになつても、憲法一三条、三五条に違反しないものと解すべきである。」

 

と判示しました。

もっとも、上記判断基準をあてはめたうえでの結論は、

「巡査の右写真撮影は、現に犯罪が行なわれていると認められる場合になされたものてあつて、しかも多数の者が参加し刻々と状況が変化する集団行動の性質からいつて、証拠保全の必要性および緊急性が認められ、その方法も一般的に許容される限度をこえない相当なものであつたと認められるから、たとえそれが被告人ら集団行進者の同意もなく、その意思に反して行なわれたとしても、適法な職務執行行為であつたといわなければならない。」

とし、被告人の上告を退けました。

 

この肖像権の問題は、この判例に限らず、これまでの事件、特に刑事事件の中で問題になることが多々ありました。

 

どのような場合に許されるかは、強制捜査、任意捜査かとのからみにもなって、強制捜査となれば、当然、令状が必要というような話にもなりかねません。

 

立法での規制も必要ということになるのでしょうか。

 

というわけで、本日も長々お話ししてきましたが、本日の最後は、先日のラーメン。

 

最近原点にもどり、昔ながらの中華料理屋さんシリーズで、先日は、鷹匠にある香蘭さんのモヤシそば。

 

なぜかモヤシソバはどこのお店もあんかけ。

 

まあ、狙っていっているのですが、ここのモヤシそばは、タケノコも入っていて、食感もよし。

あんかけは少しクリーミーな感じですが、麺との相性もばっちりでおいしかったです。

 

 

 

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